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月下兎図鍔(鐔)

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無銘 甚吾

Two rabbits under the moon

Unsigned Jingo

No.

2258

月下兎図鍔(鐔) 無銘 甚吾

特別保存

-

円(税込)

江戸時代後期 肥後国八代
鉄槌目地木瓜形鋤下金布目象嵌銀象嵌
縦:82mm 横:77.9mm
切羽台厚さ:4.9mm
耳際厚さ:4.3mm
上製桐箱入

Late Edo period
Higo province
Iron
Height: 82mm
Width: 77.9mm
Thickness at seppadai: 4.9mm
Thickness at mimi (rim)
Kiri box
NBTHK Tokubetsuhozon tosogu certificate

​音声解説
00:00 / 01:04
 露を置く薄の原野に月といえば「武蔵野」と言いたいところだが、薄の根元には二匹の兎。しかも何とも形容し難い表情の兎である。まるで何か企んでいるかのような顔。左側の兎は頭を低くした攻撃態勢である。聞けば兎は縄張り意識が強く、喧嘩することもよくあるという。兜の前立てや変り兜に兎が採られたのは、特徴のある長い耳が遠くからでもよく目立つという理由とともに、前へ前へと進む俊敏な身のこなしが武士に好まれたからだという。思えばワニ(鮫)を欺く素兎といい、狸に復讐するかちかち山の兎といい、日本の兎は単なる可愛いうさちゃんとは言い難い。
 鍛えの良い鉄地は切込みの浅い十字木瓜形。槌跡も荒々しく、耳に向かって肉を落とした地鉄には毛彫と金布目象嵌の薄。周囲を浅く鋤き込んで彫り出した兎にも金布目象嵌が施され、月の光を受けて夜露が輝く華やかな画面である。翻って裏側は、弧を描くようになびく薄を銀の三日月が受け、余白を多く残した余韻のある風景である。形状、地造りと技法は甚吾の特徴をよく表しているが、物語性のある絵風の作品は珍しい。独創的な生き物を描く志水派ではあるが、この二匹の兎も実にユニークだ。
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